茂谷隧道(藤里町)
※通行止め措置後
通行止め前の記事はこちら
以前から老朽化と新トンネルの開通により今後が心配されていた当隧道だが、2021年3月に発表された
「藤里町トンネル長寿命化修繕計画」(web上でも閲覧可能)において廃止予定であることが判明した。
実は2020年11月の時点で隧道が土嚢によって通行止めとされている様子は確認していたが
通行不能になるほどの災害が起こっているわけでもなく、今後の扱いについては情報が得られていなかった。
「廃止予定」との表現ではあるが、前年から既に通行止めの措置が取られ、維持管理も行わない方針であるため、
ここでは廃隧道として扱うことにする。以下は2021年6月に訪問した際の様子。

2007年に開通した素波里トンネルの素波里ダム側坑口から少しダム園地側に進むと茂谷スカイライン入口があるが、
「茂谷トンネル通行止め」と看板に示されている。隧道までの道路はこれまで通り通行可能。

入口から1.5kmほどで隧道に着くが、黒い土嚢で道路が塞がれている。
老朽化は著しく、立派な迂回路が存在する現在、多額の費用をかけてまで隧道を維持していく必要はないと判断されたのだろう。

坑口付近の内壁の歪みは顕著。小さな穴の空いた箇所も見られる。

中間部の損傷は比較的少ないように思える。

一部は若干拡幅されており、内壁にずれが生じている。

ダムとは反対側の人里側の坑口付近も大きく歪む。

人里側は狭いカーブの先に口を開けており、ダム側よりも圧迫感を覚える。

カーブの前に広場は存在するが、隧道内部の様子は見えない。

人里側は熊ノ岱集落から3kmほども茂谷スカイラインを通ることになる。
こちらにもやはり通行止めの看板があるが、隧道までは難なく辿り着くことができた。
管理を放棄された物件とは急速に廃れていくもので、あと数年のうちにすっかり状況が変わってしまうかも知れない。
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